米国とその同盟国および提携国は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の最近の核兵器の威嚇を無責任だと指摘した。
2024年9月にニューヨークで開催された国連総会で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領が各国首脳と会談する中、プーチン大統領は西側諸国に対する発言をエスカレートさせ、自国の核ドクトリンを変更することで、核保有国が支援する通常攻撃を共同攻撃とみなすことができ、それに対応してロシアは核兵器を使用することが可能になると宣言した。
ゼレンスキー大統領は国連総会で演説し、これまでウクライナが連合国から供与されたより長距離のミサイルをロシア内陸部の標的に対して使用することを禁止してきた制限を解除するよう強く働きかけてきた。 プーチン大統領は「非常に多くの国際的な規範やルールを破ってきた」とゼレンスキー大統領は演説の中で述べた。 「世界の地域ごとに異なるバージョンの国連憲章は存在しない」
ゼレンスキー大統領はまた、冬前にロシアがウクライナの重要な原子力発電施設への攻撃を計画していることをウクライナの諜報機関が明らかにしたと述べた。 ロシアはウクライナのすべての火力発電所と水力発電所の大部分を破壊し、ロシア軍は2022年3月以来ザポリージャ原子力発電所(Zaporizhzhia Nuclear Power Plant)を占領している、とゼレンスキー大統領は言う。
「核事故が起こる危険性がある」と同大統領は指摘し、 さらに「これはヨーロッパ、あるいは世界における主要な放射能の危険源となっている」と述べた。
各国首脳はプーチン大統領の最新の脅しに素早く反応した。
「まったく無責任だ」と、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国国務長官はMSNBCのインタビューで述べ、 「(プーチン大統領が)過去に中国も含めて核のサーベルを振りかざす中、世界の多くの国々がそのことを明確に口にしたはずだ。 特に、世界中が(総会に)集まって軍縮や核不拡散の必要性を話し合っている最中に、このようなことをするのは、なおさらだ」と述べた。
イェンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)前NATO事務総長は、プーチン大統領の発言は同盟国によるウクライナ支援を阻止しようとするものだとし、過去の同様の脅しは通じなかったと指摘した。
ストルテンベルグ前事務総長は外交問題評議会(Council on Foreign Relations)とのインタビューで、「これは、この戦争が始まって以来、ロシアやプーチン大統領が繰り返してきた核のレトリックや核のメッセージのパターンにほかならない」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻は理不尽で一方的なものであり、違法であると指摘した。 同氏はさらに「国際法上、すべての国には自国を防衛する権利がある。 それは国際法の一部であり、 国連憲章に明記されている。 自衛権には、侵略国の領土にある正当な軍事目標を攻撃する権利も含まれる」と述べた。
同じく総会に出席したポーランドのアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は、プーチン大統領の脅しを「何も目新しいものではない」とした。
同大統領はまた、「ウラジーミル・プーチンと彼の将軍たちは、核兵器を最初に使用した者は最悪の状況に追い込まれることを十分に承知している」と指摘し、 「核兵器を使用すれば、その責任は決して免れない。 ほんの僅かでも 決して免れない。 世界は彼らを決して許さないだろう」と述べた。
AP通信によると、米国政府はウクライナに対し、中距離クラスター爆弾、ロケット弾、大砲、装甲車など、総額約548億5,000万円(約3億7,500万ドル)の軍事支援と、パトリオットミサイルを含む約3,510億ドル(24億ドル)の長期支援を行うと発表した。
ブリンケン国務長官は声明の中で、「米国はロシアの残忍な侵略に対するウクライナの防衛に全力を尽くす」と述べた。 「ウクライナが自国の領土と国民を守るために、我が国はこの新たな支援を可能な限り迅速に展開する」
