米国軍の核戦力三本柱を支える要員は、任務に対する理解を深め、技能を強化するための専門訓練を受けている。 この訓練では、ときに他の構成要素に属する仲間との知識や洞察の交換も行われる。

最近実施された訓練では、大陸間弾道ミサイル(ICBM)システム「ミニットマン」を担当する米国空軍のミサイル要員が、弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)部隊に所属する米国海軍要員と知識や見識を交換する機会を得た。 ネバダ州ネリス空軍基地所属の第315兵器飛行隊(315th Weapons Squadron、WPS)のミサイル要員らは、2025年9月にワシントン州シルバーデールのキットサップ・バンゴー海軍基地を訪れ、オハイオ級弾道ミサイル原子力潜水艦アラバマ(USS Alabama)の見学を含む実地体験を行った。

「学生たちはICBMの運用要員であり、キットサップ・バンゴー基地を訪れることで、核戦力三本柱のもう一つの要素を直接見ることができる。 これによりSSBNがどのように運用されているかをより深く理解できる」と、第315兵器飛行隊の教官である米国空軍のコルテズ・ランプレイ(Cortez Lampley)少佐はニュースリリースで述べた。 「最終的には、核兵器運用に関する視野を広げ、将来のミサイル要員を育成するより優れた教官となるための糧になるのだ」

SSBNの見学に加え、ミサイル要員たちは以下の潜水艦運用の多様な現場を視察した。

  • 太平洋艦隊SSBN要員が極めて現実的なシナリオで訓練を行うキットサップ・バンゴー基地のトライデント訓練施設。
  • トライデントII D5潜水艦発射弾道ミサイルが整備される太平洋戦略兵器施設のミサイル組立棟。
  • 米国北西部に配置された潜水艦部隊や部隊を統括する第9潜水艦群(SUBGRU-9)司令部。

「統合部隊として一体的に運用できる能力は、戦略的抑止の根幹だ」と、 SUBGRU-9司令官である米国海軍のクリス・ナッシュ(Chris Nash)少将はニュースリリースで述べた。 「この相乗効果は、米国の核戦力三本柱を考慮するうえで、特に重要だ――それは、戦略爆撃機、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の組み合わせで構成されている。 三本柱のそれぞれが固有の強みを持っている。爆撃機は柔軟な対応力を提供し、SSBNは生存性の高い第二撃能力を保証し、ICBMは即応性と確実な報復力を提供する。 これら多様な能力を統合することは、戦力を倍加させ、抑止態勢を最大化することにつながる」

ミサイル要員の訪問は、「リバース戦略兵器システム(SWS)ウィーク」の開催に続いて行われた。このプログラムでは、SSBNシステムを運用する水兵たちが、トライデントII D5ロケットモーターがどのように製造されるかを直接見ることができる。 参加した水兵たちは、東海岸と西海岸のSSBN乗員の中から選抜され、彼らが日常的に整備・運用している兵器システムの裏側を理解するために、米国戦略システム計画局(Strategic Systems Program ‐ SSP)のプログラム管理室(PMO)および全米各地の支局に派遣された。 2025年8月に参加したグループは、ユタ州マグナにあるSSP PMOフライトシステム支局を訪れ、トライデントII D5ロケットモーターの製造工程を視察した。

海軍にとって、艦隊とPMOの連携は、水兵たちにとっての自信の源となっている。彼らが運用する兵器システムが、現場での運用経験を理解しようとする専門職員によって構築されていることを知ることができるからだ。

「艦隊の隊員たちに裏側を見せ、このプログラムが変更や更新をいかに厳格に行っているか、その理由を理解してもらいたい」と、SPF艦隊リエゾン兼上級先任顧問である米国海軍上級曹長(SCPO)のドウェイン・チャップマン(Dwayne Chapman)氏はニュースリリースで述べた。 「我々は皆、戦略的抑止の役割を理解している。 艦隊の隊員は男女ともに厳しい任務に就いている。私はずっと彼らをここに連れてきて、その魅力的な側面を見せたいと思っていた。そして、その努力は報われた。 彼らはこのプログラムの高い基準を互いに守り合っており、今回の経験はその士気を再び高めるきっかけになった」

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