AP通信

米国とその同盟国は、北朝鮮の核兵器開発計画を監視する新たなメカニズムを構築するため、「国連システム内外の両方」で選択肢を協議していると、米国の国連大使は言う。

2024年3月、ロシアは国連安保理の対北朝鮮制裁決議に拒否権を行使し、国連の専門家による監視を事実上廃止した。これを受け西側諸国は、ロシアがウクライナでの戦争をたきつけるために北朝鮮からの武器購入を隠蔽しようとしていると非難した。

米国のリンダ・トーマス=グリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使は2024年4月にソウルで行った記者会見で韓国の正式名称を使用し、「私は大韓民国と日本、そして志を同じくする国々とも協力し、国連内外で選択肢を広げていくことを楽しみにしている。ここで重要なのは、専門家パネルが取り組んでいた作業を中断させるわけにはいかないということである」と述べた。 

同大使は、同盟国およびパートナー国との米国の協議について、代替的な監視体制が国連総会を通じて、あるいは国連外の独立した機関を通じて確立される可能性が高いかどうかなど、具体的な詳細については明らかにしなかった。

さらに大使が韓国の趙兌烈(Cho Tae-yul)外交部長官と会談し、北朝鮮の違法な兵器開発活動に関する「独立した正確な報道の継続を確保するための次のステップ」について協議したと、同大使の事務所は伝えている。

同大使は、ロシアが拒否権を行使した国連決議を棄権したロシアと中国が、北朝鮮に対する国連制裁の監視を維持するための国際的な取り組みを引き続き妨害しようとしていることは明らかであると述べている。また、ロシアが北朝鮮から武器を購入したとされることで制裁違反を犯していること、そして中国が北朝鮮に責任を負わせないよう保護していることを批判した。

Share.
Leave A Reply