SENTRY寄稿者

NATOは、同盟国の戦闘即応性と相互運用性を強化するために設計された大規模な多領域訓練である、第1回ラムシュタイン・フラッグ(Ramstein Flag)演習を終了した。 2024930日から1011日にかけて実施されたこの演習には、NATO加盟国12か国から130機以上の航空機と人員が参加し、地域的な敵対者による新たな脅威への対処と侵略抑止を目指すNATOの取り組みにおける重要な節目となった。

ギリシャのアンドラビダ空軍基地で実施されたラムシュタイン・フラッグでは、接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力と統合防空ミサイル防衛(IAMD)への対処に重点が置かれた。

カナダ、フランス、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、英国、米国が参加した。 この演習では、F-35ライトニングIIF-16ファイティング・ファルコン、ユーロファイター タイフーン、ラファール戦闘機が使用された。

この演習は、紛争地域で共同作戦を実施するNATOの能力を強化し、潜在的な敵を抑止する同盟国の決意と能力を示すことを目的としていた。 ギリシャ空軍参謀総長のディモステニス・グリゴリアディス(Dimosthenis Grigoriadis)中将は次のように語った。「この演習は、我々の限界を試し、能力を向上させ、相互運用性を強化した。 ラムシュタイン・フラッグ2024は、我々がこれらの課題に立ち向かう準備が整い、紛争地域や複雑な環境下での作戦遂行の用意があり、欧州・大西洋地域の平和と安全を維持する能力があることを示した」

ラムシュタイン・フラッグ2024はまた、NATOが陸・海・空・サイバーの戦力を現実的な戦闘環境で統合するためのプラットフォームを提供した。 日々の任務には、模擬標的の探知と除去、統合防空ミサイル防衛能力の実証、A2/AD対抗戦術の練磨などが含まれていた。

複数の飛行任務が完了し演習は成功を収め、複数の領域にまたがってシームレスに作戦を遂行する同盟国の能力を示した。 「この2週間で、11か所の異なる場所から100機以上の航空機が飛び立ち、1,100回以上出撃している。 この実現のために、多大な努力をしてきた」と、欧州米国空軍司令官(アフリカ米空軍司令官および連合空軍司令官を兼任)ジェームズ・ヘッカー(James Hecker)大将は語る。

航空作戦に加え、この演習には第435空地作戦航空団の戦術航空管制部隊と第19電子戦旅団のメンバーも参加し、模擬的および現実的な対空作戦が実施された。

演習は報告会で締めくくられ、参加者はそこで学んだ教訓を共有し、今後の演習を改善する方法について議論した。 「真の学びはここで行われる」と、現在は民間契約企業に勤務し、フラッグ演習から得た知識を今後のフラッグイベントのための新たな演習シナリオへの移転を担当する退役中佐のシャムシェル・マン(Shamsher Mann)氏は言う。

 ヘッカー大将は「ラムシュタイン・フラッグは、現在と将来の脅威に焦点を当てたNATO演習の将来を象徴するものだ」とし、 「今こそ、我々は本当に万全の準備態勢が整っていると言える。準備万端であるということは、敵や敵対国家がNATOを攻撃しようとするのを阻止できるということだ。だから、我々はこれらのことを行うのである」と指摘した。

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